肩こりの特徴と対処法【病気以外】

病気ではない肩こりの特徴と対処法

病気未満の急性肩こりと慢性肩こり

首・肩・腕などの組織に何の損傷もなく、痛みの直接的な原因となる病気もない肩こりには、更に『急性肩こり』と『慢性肩こり』があります。

『急性肩こり』の代表的なものは寝違えです。これは突然、首筋や肩に激痛が走り、首を動かすことが出来なくなる症状です。熟睡中は起きている時と比べて、筋肉の緊張をほぐすような体の動きが少ないうえに、枕の高さと敷布団の硬さが体に合っていないと背筋のS字形カーブがすぐに崩れてしまいます。こうして頸椎に不自然な負担がかかり続けたり、外から力が加わると、頸椎の関節に周囲の組織が挟まって、痛みが引き起こされると考えられています。

『慢性肩こり』は筋肉や姿勢の問題、或いは生活習慣の問題が複合的に絡み合って、疲労が蓄積する為に起こる筋肉疲労性の痛みです。この場合痛みがあっても骨や筋肉自体に変形などの異常ではないので、外科的治療は必要ありませんが、症状が重くなる前に原因となっている生活習慣そのものを改善していく事が何よりも必要です。


痛みが強い時の対処法

 寝違えなどのように突然強い痛みに襲われたら、まずは安静第一です。痛みから逃れるには、首を動かさない事につきます。急性の痛みに対して整形外科では首を安定させる為にソフトカラーを使用しますが、家庭での応急処置でも首が不用意に動かないように硬めの紙などを巻いてカラー代わりにすればよいのです。こうして安静を保つだけでもかなり痛みは軽減しますが、痛みが強い場合には市販の鎮痛剤を服用して5~6日経過をみてください。

 また、この時期には冷湿布を患部に貼るのも効果的です。因みに湿布薬には冷湿布と温湿布がありますが、急な痛みには冷湿布を使うのが原則です。このような処置をとれば長くても1週間程度で症状はよくなります。

 慢性的な痛みの場合は、なるべく体を動かすようにして血行を促したり、マッサージ等で筋肉疲労をためないようにする事が一番です。これは即効性のある対処法ではありませんが、肩こり対策には大変効果的です。慢性の肩こりは日常生活に潜む肩こり要因を取り除いて初めて改善されるので焦らず気長に取り組む事が大切です。痛みが気になるからといって、鎮痛剤に頼りすぎることは勧められません。むしろ患部に温湿布をあてたり、入浴法を工夫して血行を促進することが効果的です。

なかには単なる肩こりではないケースもある

 一口に肩こりといっても、特に心配のないものもあれば、重大な病気が原因となっているものもあります。肩こりの応急処置を実践してもいっこうに症状が改善されない場合には、他の病気を疑ってみる事も必要です。大した事はないと甘く見ていたために取り返しのつかない段階まで病気が進行してしまうこともあるからです。次にあげるような症状がみられる場合は病気の兆候である事があるので注意しましょう!

一般的な肩こりに対する応急処置をしても痛みが軽くならなかったり、逆に痛みが増す。

②首や肩の痛みとともにめまいやのぼせ、動悸、腕・手指・大腿部・足先のしびれがみられる。

③首・肩周辺の痛む場所が一定せず漠然としている。

④手指を使う作業がしづらくなったり、つかんだものを落としたりする。

⑤胸部や腹部の内臓痛がある。

⑥夜間や朝方など特定の時間帯に目立って痛む。

肩こりとともにこうした症状があらわれたなら、速やかに整形外科を受診しましょう!


リラクゼーションでの改善は血行促進に効果的です

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